薬の効果

肺での空気の通り道が狭くなる病気

喘息は肺の気管支で周囲の筋肉がけいれんをおこしたり過剰な粘液が作られる炎症がおきて気道が狭くなり、呼吸困難の発作をおこす慢性の病気です。その引き金としては、花粉やダニなどのアレルギーの元になる物質、大気汚染、薬のあるもの、悪い気象条件、運動、ストレス、かぜなどの感染症があります。 喘息はふつう小児期に始まり、症状は様々で一日の時間帯によっても異なります。それらは夜や早朝に多くおこる咳や息切れ、口笛のように聞こえる喘鳴、運動後の強い疲労感などの症状で始まります。これらに続いて呼吸数の増加、止まらない咳、首や胸の圧迫感や痛み、話ができない、不安感、発汗、唇が紫色になるチアノーゼという低酸素の状態などの重い症状が出て緊急の治療が必要になることがあります。

気管支を広げる薬

喘息の薬には発作の症状を和らげる即時療法に用いる薬と、原因となる気管支の炎症を抑制して発作を予防する長期制御療法に使われる薬があります。いずれの場合もふつう吸入器が用いられます。即時療法で使われる喘息の薬としては、気管支周囲の筋肉のけいれんをおこすアドレナリンの働きを抑えて気道を広げる気管支拡張剤であるアドレナリン受容体結合薬の短時間作用型が使われます。 長期制御療法に用いられる喘息の薬には、気道の炎症を軽くする働きのあるステロイド剤があります。気管支の筋肉を収縮させ炎症を促進するロイコトリエンの作用を抑える抗ロイコトリエン薬も使われます。また長時間作用型のアドレナリン受容体結合薬も用いられます。気管支の筋肉を弛める作用のあるテオフィリンやアレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬も喘息の薬として使われます。